

すでに紹介した通り、花菖蒲を見に水郷佐原水生植物園に行きました。この植物園は400種類の花菖蒲が150万株も咲いており日本で有数な花菖蒲園でもあります。水生植物園だけのことはあり、花菖蒲以外でも沢山の水生植物を見ることが出来ます。特筆すべきなのが蓮(はす)で、日本で最も沢山の種類を見ることが出来るそうです。その数は300種類以上だそうです。本家中国でも300種という品種を保有している施設はないそうです。花数ではもっと迫力がある場所があるとは思いますが種類に関してはネットで見ている限りでもダントツです。
ハスの見頃は7月中旬以降ですが、ポツポツと花が咲いていました。上の写真でも右端に見ることが出来ます。

こちらでは7月初旬から8月中旬まで「はす祭り」が開催されます。花菖蒲ほど有名ではないようで、料金は普段通りです。「あやめ祭り」の時は200円高く設定されていました。咲いていたハスの花を紹介いたします。横からみたハスの花です。蕾もしっかりと膨らんできていました。

斜め上から見るとハスの花の特徴であるめしべが見えました。ハスの花を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名です。

赤い花のハスも咲いていました。泥の中の地下茎は、よく知られた食べ物の蓮根(れんこん)であることはよく知られています。

上の花を拡大表示いたしました。見れば見るほど不思議な花です。400mmの望遠レンズで撮ると新しい発見がありました。

こちらも焦点距離400mmで撮りました。上の赤いハスの蕾です。大きく膨らんでいました。一か月後には立派な花が開いていると思います。

違う種類の赤い花も咲いていました。

こちらの下の写真はハス(蓮)ではなくスイレン(睡蓮)です。スイレンとハスの違いを説明しますとスイレンの葉は水に浮いているのに対してハスの葉は水上に出ています。これで区別がつくと思います。
この植物園では30種5000株のスイレンを見ることが出来ます。色とりどりのスイレンがすでに咲いていました。
スイレン ハス
目: スイレン目 Nymphaeales スイレン目 Nymphaeales
科: スイレン科 Nymphaeaceae ハス科 Nelumbonaceae
属: スイレン属 Nymphaea ハス属 Nelumbo

咲いていたスイレンの花の一部を紹介いたします。ただし小さな黄色い花がスイレンかどうかはわかりません。これらの写真もほとんどを400mmのレンズで撮りました。






はす祭りに向けて準備中でした。

南京から贈られた中国種がたくさんありました。大賀はす、数千枚の花弁を持つ千弁蓮(多頭蓮)など沢山の珍しいハスを見ることが出来ます。いろんな種類を見たい方にはお薦めの場所です。

ここではハスの花を目の前で見ることが出来ると思います。花の写真を撮られる方は、この植物園がお薦めかもしれません。昨年(2012年)のハス祭りは7月7日(土)~8月12日(日)でした。はすの花は、夜明けとともに咲き始め、昼前には閉じるそうです。そのために下記のように普段より早い開園が設定されています。今年(2013年)のハス祭りは7月6日(土)~8月11日(日)です。
名前 水郷佐原水生植物園 すいごうさわらすいせいしょくぶつえん
電話 0478-56-0411
住所 千葉県香取市扇島1837-2
営業 あやめ祭り期間 8:00~18:30
はす祭り期間 6:00~16:00(土日祝) 8:00~16:00(平日)
その他 9:00~16:30
休園 5~8月 無休
その他 月曜日 年末年始
敷地 6万㎡ (6ヘクタール)

巨椋池系と呼ばれているものが多数ありました。これは、花蓮(はなはす)の名所として知られた京都の巨椋池(おぐらいけ)のハスですが、巨椋池は花蓮(はなはす)の名所としていたにも関わらず1941年に干拓されてなくなってしまいました。残念がられていましたが田植え時期などに幼苗がいくつも見つかり、保存が行なわれているそうです。その歴史的名花を、保存している植物園から分けていただいたとのことです。干拓前の巨椋池は周囲約16キロメートル、水域面積約8平方キロメートルで、当時京都府で最大の面積を持つ淡水湖だったそうです。写真をクリックすると旧巨椋池の位置に青マークの付いた地図表を示します。

一方、南京市とは1991年以降、相互に交流を重ねて珍しい種苗も贈られたそうです。それらのハスの花もハス祭りのころには見ることが出来ると思います。

緑のBのマークのところが水郷佐原水生植物園です。蓮根(れんこん)の日本一生産量の茨城県です。特に生産量の多い土浦市、かすみがうら市、小美玉市、稲敷市は目と鼻の先の位置です。ちなみに市の中で日本一なのが土浦市です。