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成都からのフライトで九寨黄龍空港について最初に訪れたのが黄龍でした。黄龍(こうりゅう 黄龙)は四川省アバ・チベット族チャン族自治州松潘県にある景勝地で「黄龍の景観と歴史地域」としてユネスコの世界遺産に登録されています。

黄龍全体のうち、麓の「迎賓池」(標高3199m)から「五彩池」(標高3553m)までの約3.7kmの区間が風景区として整備されてます。九寨溝と違い黄龍には車道が無く、木製の遊歩道のみです。徒歩で往復するか2006年8月にロープウェイが開通したので下りのみ歩く方法があります。全て往復すると4時間(上り2.5時間、下り1.5時間)かります。景観を考慮してロープウェイの2駅はいずれも遊歩道のコースからかなり離れたところに設置されています。こちらに到着した当日であり無理をすると高山病の可能性があることから我々は下の方のみを往復することにしました。
黄色がかった乳白色の石灰華の連なりは、雪を頂いた山脈を昇ってゆく黄色い龍の姿にたとえられているそうです。同風景区は中国唯一、非常に良い状態で残っている高原湿地帯であるとも言われています。
黄龍後寺(仏教)と黄龍中寺(道教)が共存しているそうです。いずれも明代創建で、合わせて黄龍寺と呼ばれています。
水の色は場所によって黄色、緑色、青色、茶色と様々に変化して見え、晴天時は日光と相まって金色に輝くそうです。中でも風景区最奥部にあり黄龍最大の石灰華段である「五彩池」、そして2番目の規模を持つ色彩鮮やかな「争艶池」は必見だそうです。また、「金沙舗地」(標高3281m)は1500mの長さを持つ世界最長の石灰華層として知られています。
この日は成都から九寨黄龍空港に12時過ぎについて川主寺鎮で昼食をとってマイクロバスで写真の黄龍の入口の駐車場に着いたのが15時10分でした。この駐車場で、すでに標高3100mでした。

ここが、黄龍の入口です。

遊歩道はかなりの広さがありました。それでもすれちがうのが大変な場所もありました。3000mを越える標高ですが沢山の木や草が生えていました。

途中には水が入っていない石灰華段もありました。水の多い時期は水で満たされるのだと思います。

玉翠山(約5100m)もきれいな姿を見せてくれました。

木の間から石灰華段が見えてきました。

この辺りが黄龍の迎賓池です。
人を最初に迎えることから、この名前が付けられたのでしょうね。石灰岩の層が地面の傾斜にそって棚田のように連なり、そこに水がたまって黄龍全体で約3400個の湖沼が連なる姿が名前となった龍のウロコのようです。

この日は晴天で一番手前の池の波紋が印象的でした。この波紋が、どうして出来たの不思議です。

別の角度からの景色です。

ここには広い見学スペースが設けられており沢山の人がおられました。

確かにいろんな色の池がありました。



水は本当にきれいでした。

遊歩道がすぐそばを通っています。

ほんとうに不思議な景観でした。

カルスト台地と言えば鍾乳洞が有名ですが、これだけ大きな規模の棚田が出来るのにも驚かされました。
