2013年05月31日

黄龍の純白の石楠花と草花たち

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックすると記事を表示クリックすると記事を表示
四川省のチベット地区の黄龍は世界遺産の景勝地で標高が3200m~3600mの散策路に不思議な景観を見せてくれます。日本では3000mの場所は草木も少なく高山植物の世界ですが、黄龍は5000m級の山から流れてきた水が豊富で草木が生い茂っていました。種類も高山植物と言うよりは普通の形態の植物が生えていました。それらの植物たちを紹介いたします。
再掲載を機会に写真をクリックすると拡大するようにいたしました。

もっとも印象的だったのがこの純白のシャクナゲ(石楠花)でした。このシャクナゲの写真を撮ったのは標高3230mでした。
クリックすると拡大

シャクナゲの花を拡大いたしました。
クリックすると拡大

少し雰囲気の違うシャクナゲも紹介いたします。
クリックすると拡大

すこし花が広がっています。これ以外にも小さな花のシャクナゲもありました。
クリックすると拡大

これはバラ科の野イチゴの花だと思います。こんなに高山なのに日本で普通に見かける野イチゴの花と似ているのが不思議でした。水は豊富なので冬の寒さに耐えられる植物ならば生きていけるのかもしれません。


こちらはキク科のヤブレガサ(破れ傘)の一種のようです。こちらも日本で見かけるヤブレガサに似ていました。こちらでは葉の形から2種類かを見かけました。


水が豊富で苔や小さな草も活き活きと生えていました。
クリックすると拡大

こちらの花も沢山咲いていました。名前は判りませんが山葵(わかび)に近い環境に育っているような感じでした。花の全体の形はワサビ(アブラナ科)の花に似ています。ワサビと同じように花びらは4枚ですが花びらの並びは一番下の写真とおなじでした。
クリックすると拡大

水の豊富さが植物からも伝わってきました。
クリックすると拡大

いろんな苔や地衣類も豊富でした。
クリックすると拡大

このピンクの花もよく咲いていました。


不思議な4枚の花弁だったので花の拡大写真も掲載いたします。花の形は上の小さな白い花と同じなので種類は近いものなのかもしれません。あの白い花はワサビに似ていると書きましたがワサビはアブラナ科です。アブラナ科といえば代表的なのが黄色い花の菜の花ですが、このピンクの花は菜の花の形に似ていました。この花もアブラナ科のワサビに近い種類のような気がします。
posted by SORI at 22:58| Comment(20) | TrackBack(3) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

黄龍 飛瀑流輝


写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックすると拡大
黄龍ではすでに迎賓池を紹介いたしましたが、黄龍は水に溶けた石灰岩が析出してできた:渓谷沿いに出来た造形です。洞窟ないの鍾乳洞が典型的な石灰分の造形物ですが黄龍ではこのような滝も造りだしていました。この滝は飛瀑流輝と呼ばれています。標高5160mの玉翠山(玉翠峰)を背景にした景観は見事です。再掲載にあたり写真はすべて拡大するように設定いたしました。

黄色がかった乳白色の石灰華の連なりを、白雪を頂いた高山目指して昇る龍になぞらえて「黄龍」と名付けられたそうです。遠くから飛瀑流輝を見た景色です。
クリックすると拡大

飛瀑流輝を近くからみました。この滝の上に池が広がっており流れ落ちる時に石灰分が析出しこのような滝が出来たのです。 ここの標高は3245mだそうです。
クリックすると拡大

玉翠峰を拡大してみました。
クリックすると拡大

飛瀑流輝の上に広がる池です。きれいに透き通った水が印象的でした。
クリックすると拡大

横から見た飛瀑流輝です。
クリックすると拡大

流れ落ちる部分を拡大いたしました。
クリックすると拡大

時間の関係で黄龍は、一部しか見ることが出来なかったのでネットから拝借した黄龍のイラストを2枚ほど紹介いたします。こちらが入口に近い部分です。


こちらが上の部分です。
posted by SORI at 12:26| Comment(26) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月30日

黄龍 迎賓池


写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックすると拡大
再掲載にあたり写真はすべて拡大するように設定いたしました。
成都からのフライトで九寨黄龍空港について最初に訪れたのが黄龍でした。黄龍(こうりゅう 黄龙)は四川省アバ・チベット族チャン族自治州松潘県にある景勝地で「黄龍の景観と歴史地域」としてユネスコの世界遺産に登録されています。絶滅危惧種であるジャイアントパンダや金糸猴の貴重な生息地でもあります。黄龍は、岷山山脈の一部である玉翠山の山頂(標高約5100m)から北に向かって伸びる全長7.5kmの峡谷(黄龍溝)であり、世界有数のカルスト地形です。新生代第四紀に隆起した石灰岩層が氷河に侵食されて巨大な峡谷となり、そこに石灰分の豊富な水が流れ続けた結果、石灰華の沈殿したエメラルドグリーンの美しい石灰華段(石灰華段丘)をはじめ、黄金色に輝く石灰華の層、そして石灰華の滝や谷が形成されました。
黄龍全体のうち、麓の「迎賓池」(標高3199m)から「五彩池」(標高3553m)までの約3.7kmの区間が風景区として整備されてます。九寨溝と違い黄龍には車道が無く、木製の遊歩道のみです。徒歩で往復するか2006年8月にロープウェイが開通したので下りのみ歩く方法があります。全て往復すると4時間(上り2.5時間、下り1.5時間)かります。景観を考慮してロープウェイの2駅はいずれも遊歩道のコースからかなり離れたところに設置されています。こちらに到着した当日であり無理をすると高山病の可能性があることから我々は下の方のみを往復することにしました。
黄色がかった乳白色の石灰華の連なりは、雪を頂いた山脈を昇ってゆく黄色い龍の姿にたとえられているそうです。同風景区は中国唯一、非常に良い状態で残っている高原湿地帯であるとも言われています。
黄龍後寺(仏教)と黄龍中寺(道教)が共存しているそうです。いずれも明代創建で、合わせて黄龍寺と呼ばれています。
水の色は場所によって黄色、緑色、青色、茶色と様々に変化して見え、晴天時は日光と相まって金色に輝くそうです。中でも風景区最奥部にあり黄龍最大の石灰華段である「五彩池」、そして2番目の規模を持つ色彩鮮やかな「争艶池」は必見だそうです。また、「金沙舗地」(標高3281m)は1500mの長さを持つ世界最長の石灰華層として知られています。

この日は成都から九寨黄龍空港に12時過ぎについて川主寺鎮で昼食をとってマイクロバスで写真の黄龍の入口の駐車場に着いたのが15時10分でした。この駐車場で、すでに標高3100mでした。
クリックすると拡大

ここが、黄龍の入口です。
クリックすると拡大

遊歩道はかなりの広さがありました。それでもすれちがうのが大変な場所もありました。3000mを越える標高ですが沢山の木や草が生えていました。
クリックすると拡大

途中には水が入っていない石灰華段もありました。水の多い時期は水で満たされるのだと思います。
クリックすると拡大

玉翠山(約5100m)もきれいな姿を見せてくれました。
クリックすると拡大

木の間から石灰華段が見えてきました。
クリックすると拡大

この辺りが黄龍の迎賓池です。
人を最初に迎えることから、この名前が付けられたのでしょうね。石灰岩の層が地面の傾斜にそって棚田のように連なり、そこに水がたまって黄龍全体で約3400個の湖沼が連なる姿が名前となった龍のウロコのようです。
クリックすると拡大黄龍の名前の由来を調べてみると、黄色いカルスト溶岩で覆われている景観が、金色の龍が岷山の生い茂る木々の間を曲がって登っているように見えることから名づけられたそうです。
この日は晴天で一番手前の池の波紋が印象的でした。この波紋が、どうして出来たの不思議です。
クリックすると拡大

別の角度からの景色です。
クリックすると拡大

ここには広い見学スペースが設けられており沢山の人がおられました。
クリックすると拡大

確かにいろんな色の池がありました。
クリックすると拡大

クリックすると拡大下の写真が横から見た景観です。このような石灰華段の棚田が日本で見られるのは鍾乳洞の中です。有名なのが右の写真の山口県の秋芳洞の百枚皿ですが、それが太陽の下で、このような大きな規模で見ることが出来るのには驚かされました。
クリックすると拡大

水は本当にきれいでした。
クリックすると拡大

遊歩道がすぐそばを通っています。
クリックすると拡大

ほんとうに不思議な景観でした。
クリックすると拡大

カルスト台地と言えば鍾乳洞が有名ですが、これだけ大きな規模の棚田が出来るのにも驚かされました。
クリックすると拡大
posted by SORI at 23:11| Comment(36) | TrackBack(5) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月29日

昼食を食べたら黄龍に出発、その前の準備は?


クリックするとワンちゃんの記事を表示
昼食をとった川主寺鎮を出発して1.4kmで、可愛いワンちゃんで出会えた紅星路医療站に立ち寄りました。ここで酸素ボンベと高山病の予防薬を買うためにです。
お店の前に停まっているマイクロバスのトヨタ製のコースター(COASTER)が我々が3日間お世話になった車です。
中国でマイクロバスと言えばコースターと言えるほど浸透していることが今回わかりました。九寨溝と黄龍でコースター以外のマイクロバスは見かけなかったからです。だからナンバプレートの番号を覚えていないと間違えて乗ってしまいます。
こちらの場所は黄龍からの帰りにもトイレ休憩をとらせてもらいました。トイレは有料なので小銭の用意が必要です。ここからホテルまで66.8kmあるのでトイレ休憩は重要です。

これが酸素ボンベと高山病の予防薬である紅景天です。酸素ボンベの中には1.3Mpaの圧力の純度99.5%以上の酸素が14リットル(標準気圧)入っていると表示されていました。一人一本配られました。私は使わなかったので他の人にあげることになりましたが、48時間に使う人で2本を使うことになりました。


高山病の予防薬のパッケージです。紅景天を調べてみると日本でも知られたチベット産の滋養強壮の薬でした。紅景天は、原料のチベット人参(紅景天)の名前からとったものでした。高山病は疲れが禁物なので滋養強壮の薬が予防になるということでした。一人4本分を購入いたしました。一日2本飲むとのことでした。植物としての紅景天は、チベットの海抜3500~5000mという高地に自生しているベンケイソウ科の野生多年生草木だそうです。地表に出ている部分は10cm程度と小型ですが、根や根茎が薬効部分として利用されているそうです。確かにチベットでは古くから高山病の薬としても使われていると書かれていました。


薬屋さんの前の道路です。こちらが昼食をとった川主寺鎮の方向です。昼食を摂った岷江源国際大酒店から、ここまで僅か1.4kmの距離です。レストランからの道順です。
 1.301省道を南西に進む
 2.120县道/红星路を進む そのまま120县道を進む
 3.右折してそのまま 120县道 を進む


こちらが。これから向かう黄龍の方向です。ここから黄龍の駐車場まで39.3kmですが途中で4007mの峠を越えることになります。


チベット族の民家が横にあったので撮らせてもらいました。


薬屋さんの横の土産やさんで珍しいものを売っていました。岩蜂蜜です。台の上の黄色い岩の塊が固く石のようにかたまった蜂蜜なのです。


薬屋さん(診療所)中には大きな酸素ボンベとベットが置かれていました。過去に高山病で観光客の人が8名なくなったと聞かされました。


バスの中にもパンパンに膨れた大きな空気まくらのようなものが2つ積んでありました。鼻に入れるチューブがついていたので医療用の酸素枕と思われました。緊急時のために積んであるようでした。
posted by SORI at 19:28| Comment(14) | TrackBack(0) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

九寨溝地区での初めての昼食



九寨溝・黄龍地区で最初の食事は空港の麓のレストランで昼食を食べました。空港の麓と言っても空港の標高が3448mなのでレストランの標高は3000mでした。九寨溝・黄龍地区で初めての食事でしたが標高3000mで食事をするのも初めての経験でした。
  店名 岷江源国際大酒店 
  住所 四川省阿覇州松藩県川主寺鎮
  電話 0837-7252-222

大きな丸テーブルを用意してもらいました。空港を12時半ごろに出て食事がはじめられたのは13時10分ごろでした。


先ずは前菜を5品紹介いたします。これは肉料理です。木の台の上に乗っていたのでチベット独特のものではないでしょうか。


乾燥した海藻のような食べ物でした。


こちらが拡大したもので、ピリ辛の美味しいものでした。海藻のようと説明しましたが陸の物か海の物かはわかりませんでした。


こちらは魚のから揚げです。


セロリをオレンジジュースに漬け込んだものです。これは結構おいしかったので家でやってみる価値がありそうです。酸味の強いオレンジがあうようです。


これは鶏肉のローストです。ここまでが前菜でした。


この高度に来て時間が経っておらず体が高度に慣れていない上に、高度自体も3000mと初めての標高のため念をいれてアルコールはやめてソフトドリンクにいたしました。
私は効果のほどはわかりませんが、精力飲料のレットブル(Red Bull)にさせてもらいました。

下の料理はナマズのような魚の料理です。淡白な身と辛いタレがマッチングしていました。


豚肉と竹の子とアスパラカスの料理です。


ついに出てきました。ヤクの肉です。
ここでは四川料理とチベット料理が出されたようでした。後ろにあるのは七味のような唐辛子の香辛料と生ニンニクです。


セロリと鶏肉の料理です。


これはカボチャです。これは柔らかくてなかなかの一品でした。


見ての通りクルミ料理です。飾り付けがきれいでした。


出てきました。麻婆豆腐です。日本人を意識して注文してくれたのだと思います。ご飯も頼んでくれました。


麻婆豆腐のコクのある旨味を感じてもらうために拡大写真を掲載いたします。なかなかの辛さでした。


こちらはチンゲンサイ料理です。


揚げ豆腐の辛いあんかけです。


これはハムです。普通のハムではなく塩漬けハムです。ビールがあったら合いそうな味でした。後ろの味噌をつけて食べてもいいし、単独で食べてもよさそうな味でした。


青菜の炒め物も出てきました。


これはチキンカツです。後ろの青菜のニンニクを使った炒め物は歯ごたえもあって美味しかったです。


可愛らしい饅頭が出てきました。中身は野菜が主体の具でした。


キノコと鶏肉のスープも美味しかったです。


平麺の下には成都で食べた汁のない担担麺の肉ダレが入っており混ぜると色が真っ黒になる平麺担担麺でした。


最後はやっぱりフルーツです。
posted by SORI at 17:54| Comment(18) | TrackBack(1) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雪山梁峠 4007m



黄龍に行くためには4007mの峠を越える必要があります。その峠の名前が雪山梁峠です。峠には上の写真のようにチベットらしい飾りがありました。 峠に板張り展望台が作られるほどきれいな景色を見ることが出来ます。
実は雪山梁峠の標高ははっきりしないのです。日本語のネットで雪山梁峠の標高を調べると4007m 4003m 約4000m 4000m以上 3960m 4200m 4250m 4050m 3900m 4120mといろんな表記がありますが一番多かったのが4007mで2番目が3960mでした。持って行った気圧式の高度計の表示3920mで計測誤差から見て4200mや4250mはあり得ない数値で3900m~4050mの間でであることは間違いないことなら4007mと記載させていただきました。 峠の住所は四川省アバチベット族チャン族自治州松潘県雪山梁です。撮った写真を調べていると4007mと書かれた石碑が写っていたので、やはり公式な標高は4007mのようです。

位置関係を航空写真で説明いたします。右のほうの太い黄色ラインが今回の目的の黄龍の散策路です。黄色のマーク( )が今回紹介の標高4007mの雪山梁峠です。青いマークの川主寺鎮近くの標高3000mの薬屋さん(紅星路医療站)から一気に1000mほど登ってきました。緑色のマークが岷山山脈の主峰の雪宝頂(5,588m)です。水色のマークは5000mを越えるピークです。

より大きな地図で 黄龍 を表示
この写真は峠に登って行く最後の段階に岷山山脈の主峰である雪宝頂を撮ったものですが、この写真の左下の赤色の看板があるところが雪山梁峠です。


こちらか、これから進んでいく黄龍の方向です。


こちらが登ってきた方向です。


このように峠に板張りの展望台は広かったです。誰かが雪だるまを作っていました。


峠の展望台から見た標高5,588mの雪宝頂です。 連なっている山脈は岷山山脈だと思います。


今回は400mの望遠ズームを持ってきたので、そのレンズで雪宝頂を撮りました。


雪宝頂の形に似ていますが、別の山です。高くて立派な山なので、こちらも名のある山だとは思います。


こちらも望遠で撮った写真を紹介いたします。


別の方向の写真も紹介します。


険しい山肌の部分もありました。おそらく何億年前の地層が硬い岩になったのだと思います。その海の地層が今は高山なのがすごいです。


こちらも別の方向です。こちらにも高い山々がありました。こちらは黄龍の方向です。


もっとも広角で撮った写真です。5,588mの雪宝頂も、この山々の中にあります。


峠を越えていく方向には曲がりくねった道が見えました。


水色のマーク( )はチベットの5000~7000mの山で、赤いマーク( )は7000mを超える山です。赤いマークの左側のマークはエベレスト(チョモランマ 8848m or 8844.43m )です。赤いマーク郡( )の最も東側が中国とブータンの国境にある山ガンカープンスム(Gangkhar Puensum 7570m)で、その西側にChomolhari Kang(7314m)があります。不思議と高い山は並んでいるように見えます。最も東側の空色マークが黄龍・九寨溝あたりの高い山です。黄龍・九寨溝に近い赤いマーク( )はミニヤコンカ(貢嘎山・7556m)です。

より大きな地図で 黄龍 を表示
ラベル:黄龍 チベット
posted by SORI at 17:41| Comment(22) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
Seesaaブログのコメント設定について・・・
1 コメント入力に関する設定 →ポチッ
2 コメントリスト         ポチッ
3
昨日の記事ランキング
    先週(月~日)の記事ランキング