

上の地図は6軒の佐倉市登録有形文化財の場所を示したものです。ピンクの境界線で囲まれている範囲が佐倉市です。
従来、建物など有形の重要な文化財を保護するために文化財保護法や地方公共団体の条例で文化財を指定する制度があり指定されたものを指定文化財です。
しかし急激に消滅しつつある近代の建造物の保護にあたっては、重要なものを厳選する文化財指定制度のみでは不十分であり、より緩やかな規制のもとで、幅広く保護の網をかけることの必要性が議論されて文化財指定制度を補うものとして1996年に文化財保護法が改正されて創設されたのが、文化財登録制度であり、登録された物件を登録有形文化財といいます。
佐倉市指定文化財は66件ありますが、そのうち建物は「鷲神社本殿附宮殿」と「密蔵院薬師堂」と「旧但馬家住宅」の3軒だけです。それに対して佐倉市登録有形文化財は6件ですがすべて建物です。そのことからも建物の保存が目的であることが分かってもらえると思います。余談ですが、すでに紹介した伝統的な風習である「青菅のどんどれえ」も佐倉市指定の文化財でした。
それでは佐倉市が登録している有形文化財の6軒を紹介いたします。緑色の文字は佐倉市ホームページ記載内容です。



〔2000年2月16日市登録〕 内部の見学はできません。



〔2001年5月16日市登録〕 内部の見学はできません。



〔2001年5月16日市登録〕 内部の見学はできません。


〔2005年7月1日市登録〕 見学はできません。
こちらも含めて3軒には説明書きの看板はありません。いずれも、高い生垣で敷地が囲まれているので、生活されているプライバシーの問題もあり敷地の中の建物を見ることはできません。ただし、この辺りは古い建物があるので周りの散策は価値があると思います。


〔2005年7月1日市登録〕 内部の見学はできません。
こちらも周りには古い建物がたくさんありました。この辺りでは長屋門も多くみることが出来ます。こちらの長屋門が最も大きかったです。


この住宅は大正末から昭和初期に建てられ、間取りは下総地方における近世以来の形式を引き継いでいますが、新しい要素(狭い土間、側回りが開放的で間仕切にガラス入り板戸を建てる)も加えられていて、近代から現代に移行する時期における農家の変化を示しています。
〔2009年2月23日市登録〕 見学はできません。
ここは同じような古い立派な建物が沢山ある地域でした。これだけすばらしい建物が沢山残っているのには驚かされました。
時々、香取市の佐原(緑マーク)や佐野市(黄マーク)と混同されることがあるので佐倉市の場所を紹介いたします。赤マークが佐倉市です。
近年ではプロ野球巨人軍元監督の長嶋茂雄さんの出身地で有名です。幕末のころは全国的に見ても蘭学が盛んな町でした。
