2013年01月25日

写真のサイズ


私の記事の掲載幅は写真のサイズで表現すると477ピクセル(ドット 画素)です。
その場合に複数の写真を並べる場合の写真の幅を紹介いたします。
 5枚 幅 89ピクセル 448


 4枚 幅 113ピクセル 454


 3枚 幅 153ピクセル 460


 2枚 幅 233ピクセル 466



 2枚 幅 216ピクセル


 1枚 幅 444ピクセル





ピクセル(pixel、画素)は、コンピュータで画像を扱うときの、色情報(色調や階調)を持つ最小単位、最小要素です。厳密に言えば違うようですが同一の言葉としてドットが使われます。
ピクセルは一般的に picture element あるいはpicture cell からの造語とされています。
ハスの記事は3つ掲載しました。 
 ここ → ポチッ① ポチッ② ポチッ③

今回の蓮の花は水郷佐原水生植物園のハス祭り(2012年7月7日~8月12日)に2012年7月19日に行って撮ったもので上のポチッ①の中で紹介したハスの写真を使っています。探してみてください。

上の写真はこの下の写真から切り取ったものです。これが撮った写真の全景です。
レンズの焦点距離は400mmでISO100で絞り(F値)はF8でシャッタースピードは1/512secでの撮影でした。焦点距離が400mmでこの大きさなので、結構遠くの蓮の写真だとわかってもらえると思います。カメラはEOS 5Dです。


こちらが上のオリジナルの写真の1倍の写真です。1倍の状態で切り取って掲載いたしました。遠い被写体だけれども、おしべにピントが合っていることがわかってもらえると思います。かなり遠い距離からの写真ですが、思ったところのピントがピンポイントで合わせられるのが一眼レフの写真と言えるのかもしれません。距離が10m以上離れて焦点深度は数センチです。手振れ機能も効いています。こんかい掲載したした写真は全て1枚の写真です。
posted by SORI at 09:30| Comment(16) | TrackBack(2) | 裏ワザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月24日

赤ヤガラ


クリックすると拡大この写真を見てドキッとされる方もおられると思います。
大手スーパーの中にある魚屋で珍しい魚を見つけたので買ってきました。この魚は以前食べたことがあり美味しいと知っていたからです。
これが魚の全形です。家族に見せたかったので魚屋でさばいてもらわずに、そのまま家に持ち帰りました。
お店の人に「このまま持って帰れますか。」と訪ねると、ものすごく大きな袋を用意してくれました。袋の上から魚の頭を持って手は顔の辺りの高さで真っ直ぐに、縦にぶら下げるように車まで運びました。車のトランクの中は魚が横幅いっぱいでした。
今回、掲載している写真はすべてクリックすると拡大するように設定しています。この写真はぜひともクリックしてみてください。
魚の名前はアカヤガラです。巨大ヨウジウオと言う感じの魚です。有名なタツノオトシゴやリーフシードラゴンとも近い魚です。

左の写真は横から見たものです。下の写真は、魚を上から撮ったものです。大きさを判ってもらうためにポールペンと一緒に撮りました。
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ネットからこの魚のことを調べてみました。
 種名  アカヤガラ(赤矢柄)
 綱名  硬骨魚綱 棘鰭上目 
 目名  トゲウオ目 ヨウジウオ亜目
 科名  ヤガラ科
 属名  ヤガラ属

見ての通り吻は著しく長く、筒状。尾鰭の中央軟条が長く伸びています。ヤガラは漢字では矢柄です。弓矢の矢の棒のことを矢柄(やがら)と言いますが細長いので矢柄と呼ばれたようです。
近縁のアオヤガラとは、体色は赤味がかっており、また、尾柄部の側線鱗には鋭い後向棘があることなどで区別できそうです。
やや沖合いの深みの岩礁域およびその周辺の砂底域に生息し、稀に岸からの釣りで採集されることもあるほど浅所にも出現することはあるそうです。
産卵期は冬とされています。甲殻類や小型魚類などを食べるそうです。
高級魚で、料亭でないとなかなかお目にかかれない魚です。また、乾燥させたものは漢方薬として用いられることがあるといいます。インド洋、太平洋に広く分布するそうで。
沖合いのやや深いところにすみ、口は管状で長く、体の4分の1を占めます。小魚などにそっと近づき、吸込むようにして捕まえるそうです。味がよくて、刺身、塩焼き、椀種(わんだね)にします。本州中部以南、太平洋、インド洋西部の熱帯から温帯にかけて分布するそうです。

上品な白身は定評があり、高級食材として扱われる魚です。脂も多すぎず少なすぎずで、上品な脂です。
しかし、見ていただいても判る通り、歩留まり(可食部)が非常に少ない(口が長く尾っぽも長い。)ために大きさの割には食べる部分が少なく、高価な魚がより高価になってしまいます。
確かに刺し身は絶品でした。透明な白身で、タイとイカの中間のような味と書かれており、タイとハモを合わせたような味とも書かれていました。塩焼きにすると、 ハモのように上品でしかもコクのある旨みが出るそうです。キレのある味。椀種にすると濃いダシがでるので、 他のダシが必要ないほどです。口の部分でもダシがとれるそうです。  

大きいものは1m50cmくらいでさらに大きくなると2m近く、重さも2kgを超えるようなサイズにもなるそうです。買ったものは1m20cmくらいで結構、大物でした。値段は1500円と高級魚のわりに意外とお得でした。
冷蔵庫にはそのまま入らないので、家族に見せて写真を撮った後に、この状態まで、さばいて冷蔵庫に入れました。頭の少し後ろまで硬い甲板におおわれ、大きくてさばくのが難しかったけれど、何とか処理できました。身は結構沢山とれました。胴が意外と太かったです。
ヤガラの「捌き方」や「さばき方」に関する検索がよくあるので、私がおこなった「さばき方」を紹介します。さばき方は普通の魚と同じで3枚におろしました。
そのあと皮を引いて中骨を取って出来上がりです。細いので少しやりにくいけれども身が意外と太いので何とかなりました。
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夕食の食べる寸前に刺身にしました。お皿の上に乗っているのは刺身と魚の頭です。この頭の長さは36cmありました。お皿も小さく見えますが結構大きなお皿です。淡白で非常に美味しい魚でした。高知から直送されたそうです。やっぱり毒がある魚(河豚)やグロテスクな魚(鮟鱇)や変わった形の魚は美味しいようです。ヤガラは変わった形の魚に分類されますね。
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あらは煮付けにしました。これも結構いけました。
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口の部分が気になると思い紹介いたします。小魚を吸い込むように食べるさうです。一種の擬態ですね。小魚は魚が近づいて来たとは思わないかもしれないですね。敵からも魚と認識しにくいと思います。この口を上下に押し広げてみると驚くほど大きな口になることが判りました。電気掃除機か大型のストローのようなものですね。
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類似の魚と比べてみました。下記を見てもらうとヨウジウオやタツノオトシゴなどと近い種類であると判ってもらえると思います。アカヤガラの写真以外はネットから拝借いたしました。
アカヤガラ ヨウジウオ タツノオトシゴ リーフシードラゴン
硬骨魚綱 硬骨魚綱 硬骨魚綱 硬骨魚綱
棘鰭上目 棘鰭上目 棘鰭上目 棘鰭上目
スメグマモルフ系 スメグマモルフ系 スメグマモルフ系 スメグマモルフ系
トゲウオ亜系 トゲウオ亜系 トゲウオ亜系 トゲウオ亜系
トゲウオ目 トゲウオ目 トゲウオ目 トゲウオ目
ヨウジウオ亜目 ヨウジウオ亜目 ヨウジウオ亜目 ヨウジウオ亜目
ヤガラ科 ヨウジウオ科 ヨウジウオ科 ヨウジウオ科
ヤガラ亜科 ヨウジウオ亜科 タツノオトシゴ亜科 ヨウジウオ亜科
ヤガラ属 ヨウジウオ属 タツノオトシゴ属   Phycodurus
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posted by SORI at 17:17| Comment(118) | TrackBack(3) | 日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

辻斬りではありません。辻切りです。


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辻斬りではありません。辻切りです。
私の住んでいる家の近くでは1月25日前後に行われる昔からの伝統行事である「辻切り」を下高野、上高野、井野、小竹の4つの地区で見ることが出来ます。その中の一つである下高野の辻切りの行事には昨年の1月29日に参加させていただきました。今年も参加させていただまく予定でしたが、行事が行われるときに上海に行くことになり残念ながら参加できなくなったことから、紹介の意味で辻切りの記事を再掲載させていただきました。辻切りは集落の境(辻 / 結界)に藁の大蛇を飾ることにより落へ入ってくる疫病や悪霊が侵入しないように行う行事で、災難を封じて五穀豊穣と郷内安全を祈願するものだそうです。その記事を書きに紹介します。ポチッをクリックすると記事を表示します。
  掲載年                行事が行われる日
  2017年 八千代市下高野 → ポチッ 2017年1月29日(日) 
  2017年 八千代市上高野 →     2017年1月29日(日)
  2017年 佐倉市井野   → ポチッ 1月25日 前日 
  2016年 八千代市下高野 → ポチッ 2016年1月31日(日)
  2015年 八千代市下高野 →     2015年2月02日(月) 例外
  2014年 八千代市下高野 → ポチッ 2014年2月02日(日)
  2013年 佐倉市小竹   → ポチッ
  2013年 八千代市下高野 →     2013年1月27日(日)
  2012年 八千代市下高野 → ポチッ 2012年1月29日(日)
  2012年 八千代市上高野 → ポチッ 1月25日前後の土曜か日曜
  2012年 家に飾った小辻 → ポチッ
  2010年 八千代市下高野 → ポチッ 2010年1月24日(日)
  2009年 佐倉市井野   → ポチッ 1月25日
  2008年 佐倉市井野   → ポチッ 1月25日

4つの地区の辻切りの位置にマークを入れました。黒い点の入った黄色のマークは辻切りの位置ではなく上高野の藁の大蛇を作る場所である金乗院です。藁の大蛇は下高野と上高野はそれぞれ1ケ所で作ります。井野は大蛇をそれぞれの8ケ所で作ります。したがって井野の8ケ所が大蛇は少しづつ違います。
  空色 8ケ所 井野の辻切り
  赤色 6ケ所 下高野の辻切り
  黄色 5ケ所 上高野の辻切り
  緑色 5ケ所 小竹の辻切り
青色ライン赤色ラインが上高野の辻切りを見つけるために歩いた散策ルートです。
緑色ラインは下高野の大蛇を飾るために車で走ったルートです。
空色ラインは井野の辻切りの散策ルートの一例です。

より大きな地図で 井野、上高野、下高野の辻切り を表示
posted by SORI at 16:11| Comment(22) | TrackBack(1) | 風習・歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月23日

上高野の辻切り



先日(2012年1月29日)に千葉県八千代市下高野の辻切りの伝統行事に参加させもったときに前日(1月28日)こ隣の地区である千葉県八千代市上高野でも辻切りが行われたと聞きました。ネットで調べると2006年の記事に5ケ所に辻切りの藁の大蛇が設置されると書かれていました。そこで朝のワンコの散歩を兼ねて5ケ所の場所を探してみることにいたしました。2時間以上の長い散歩になったのでワンコは大喜びでした。
辻切りは集落の結界に飾られ悪霊や疫病などを防ぐもので上高野では1月28日前後に行事が行われるそうです。

探した結果、下記の地図にマークしている①から④の4ケ所を見つけることが出来ました。 ←追伸 今日(2月12日)、5番目の辻切り⑤を見つけました。
黒い点の入った黄色のマークは辻切りを作るために、みんなが集まる金乗院の場所です。見つけた順番に①~⑤の番号を付けました。見つけた4ケ所の藁の大蛇の辻切り(大辻)を紹介いたします。赤いマークは6ケ所ある下高野の辻切りの一つです。クリックするとgoogle地図を表示します。



の辻切りです。


頭の向きは北東の方向でした。こちらは下高野の方向です。



の辻切りです。


こちらの蛇の頭は北北東に向いていました。こちらは井野および下高野の方向にあたります。



の辻切りです。この場所は、ふれあい広場の入口にあたります。かなり長い大辻でした。


頭の方向は南南東に向いています。こちらの方向も上高野のため同じ上高野でも古い地区と新しい地区の境なのかもしれません。 → Kazuさんのコメントによると昔の上高野と上高野原の境になるそうです。



の辻切りです。こちらの辻切りはネットでもよく出て来ていました。セントマーガレット病院の脇にある庚申塚のフェンスに付けられていました。


頭は西の方向を向いています。こちらは村上地区方向です。こちらを冒頭の写真に使わせてもらいました。上高野の辻切りを見ると下高野の辻切りが丁寧に仕上げられていることがわかりました。



最後に見つけたの辻切りです。八千代松陰高校のグラウンドの裏の道を挟んだ大きな木に取り付けられていました。


頭は北西方向なので米本地区方向を向いていることになります。やっと目標の5体全てをを見つけることが出来ました。



上高野の辻切りと下高野の辻切り井野の辻切りの場所にマークを付けました。空色が井野の辻切りで、8ケ所すべてマークしています。赤色が下高野の辻切りで、6ケ所すべてマーク出来ています。黒い点がない黄色のマークが5ケ所の内の見つけた4ケ所の上高野の辻切りです。5番目の辻切りを、ご存知の方がおられてら教えてください。本記事に追加したいと思います。 ←追伸 5番目の辻切りを見つけることが出来たので写真を追加しました。
赤色ラインが上高野の5番目の辻切りを見つけるために2012年2月12日に歩いた散策ルートで、青色ラインが2月5日に①~④を見つけた散策ルートです。もう少し足を伸ばしていたら⑤を見つけたかもしれません。

より大きな地図で 井野、上高野、下高野の辻切り を表示
こちらが辻切りを作るために皆さんが集まる金乗院です。


上高野地区では各家に飾る小辻も沢山見かけました。いくつかを紹介いたします。最後の写真のように、まだ昨年の小辻のままのところもありました。




八千代市立郷土博物館のホームページでの辻切りに関する記載内容
2 ワラヘビにびっくり

八千代市の農村部では正月下旬頃になると、あちらこちらで家の生け垣や集落の入口に、ワラで作られたヘビが飾られ、初めて見る人を驚かせます。これはもちろん、人を脅かすためのものではなく、集落や家に入ってこようとする悪霊(鬼)を追い払うための一種のまじないです。この風習を「ツジギリ」と言い、ワラヘビの他、注連縄(しめなわ)を下げる地域もあります。この風習は江戸時代頃には庶民の間に広まったと言われ、八千代市のみならず近隣の佐倉市等でも、今も見ることができます。

写真のような大きなワラヘビを作っている下高野(しもこうや)地区では、ワラヘビや注連縄(しめなわ)用の稲(古代米)を植えて、手作業で刈り取り、天日干しして、このような行事に使用しています。機械で刈り取った稲は丈が短く、大きなワラヘビの制作には適さないとのことでした。ワラヘビの舌や目玉はトウガラシや赤い木の実を付けます。背中には神社から頂いた魔除けの御札(おふだ)をはさみ付けています。地域によってはワラヘビの背中に、鬼の嫌がるヒイラギや杉の葉を付けたり、寺院の御札を、はさみ付けたりと変化します。八千代市内でも多くの農村地区で「ツジギリ」は行われていましたが、残念なことに、行事の中心となる方たちが高齢になるにつれ、中止してしまう地域が多くなりました。

 集落に残る伝統行事は、準備や行事に伴う祭礼と直来(なおらい)(神前に供えたものを共に飲食すること)といった、集落内の人々の横のつながりを確認する場でもありました。「ツジギリ」も、ムラや家族の安全と豊作を祈るという共通した気持ちをお互い確認する行事として、機能しているのでしょう。地域外から越して来られた方が「ツジギリ」を知らず、「いたずらでワラヘビをぶら下げています。」と、市役所に苦情を持ち込んだという笑えない話も聞こえてきます。ますます都市化の進む八千代市ですが、市内に残るこのような伝統文化を、多くの市民の方々に理解して頂き、古くから続く我が町の歴史・文化を、誇りとしていきたいものです。
八千代市立郷土博物館の2月25日からロビー展示は辻切り(ツジギリ)だそうです。
その他の展示は下記の通りです。
 常設展    「新川流域の自然と人々とのかかわりの変遷」
 企画展    第1回「八千代の遺跡」‐萱田地区
 収蔵資料展 第2回「くらしのうつりかわり」~学校の今・昔~
 共催展示   「昆虫展」 ~里山の生き物~
 連絡は下記
  住所 千葉県八千代市村上1170-2
  電話 047-484-9011
posted by SORI at 13:39| Comment(28) | TrackBack(6) | 風習・歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

下高野の辻ぎり

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックすると拡大
「下高野の辻斬り」ではありません。「下高野の辻切り」です。井野の辻切りを紹介いたしましたが、隣の下高野の地区にも同じような風習が残っていました。井野の辻切りと比べてみてください。→ポチッ
車でよく通る道の脇にワラで作った大蛇らしきものがぶらさげられていました。この写真は昨年の12月末に撮ったものです。ネットで調べて最初に出てきたのが佐倉市の井野地区に残る「井野の辻ぎり」と言う民族行事に似ています。井野の辻切りは毎年1月25日に病気や災いを防ぐ願いをこめて村の結界に魔よけの大蛇をぶらさげるものだそうです。下高野の辻切りは25日ではありませんが近い日に行われています。したがって、この大蛇は約1年経ったものだったのです。

クリックすると拡大ここの行事を見に行きたかったけれど、ちょうどフランスからの帰国の日であったことから見に行くことは出来ませんでした。気になっていたので、この日、大蛇がぶら下がっていた場所に行って見ました。そこには下の写真の真新しい大蛇がぶらさげられていました。首は真っ直ぐで目と舌は唐辛子で出来ており、いろんなお札や枝がくくりつけられていました。ネットで調べると井野の辻ぎりの大蛇の目は唐辛子ではないので少し違っていました。場所は八千代市下高野と言う地域で井野地区と少し離れているために少し違うのかもかもしれません。
ネットでは八千代市に類似の行事(下記)がありました。現在も八千代市では上高野、下市場、高津、小池、下高野、村上下町、勝田で行事が続けられているそうです。同じ場所の写真も見つけました。→ポチッ
クリックすると拡大

井野の辻ぎりをネットで調べてみました。
佐倉市の北西部にある井野という地区には、“辻ぎり”という行事が伝えられています。これは、毎年1月25日に藁でつくった大きな蛇を村境の木の上に取りつけ睨をきかせ、災疫や疫病などが外部から侵入するのを遮ることを目的とした民俗行事です。蛇には大小2つの大きさのものをつくります。小蛇は9尺ほどの長さで各戸の戸口に掛け、大蛇は全長2間半ほどのものを村境に掛けるものです。大蛇の頭部には和紙に炒った五穀を包み、5cmほどの径にしたものに墨で黒目を入れて目玉とし、大きく裂けた口からは唐辛子の真っ赤な舌がのぞいています。県内でも蛇を掛ける辻ぎりは、井野のほか数カ所に伝わるだけで、重要な伝統行事となっています。

ネットで調べた類似の千葉の風習
八千代市上高野の辻切り 藁で作った蛇を村境に置く風習
船橋市中野木の辻切り  悪霊や病気が村に入るのを防ぐ民俗行事
佐倉市井野の辻ぎり   藁で造った蛇を村境に掲げ、厄災や疫病の浸入を防ぐ
市川市国府台辻切り   悪霊や病気が村に入るのを防ぐ民俗行事。

下高野の中で辻ぎりを探してみました。上の写真以外に、さらに2っ見つけました。下高野の辻ぎりは迫力のある「藁の大蛇」でした。


確かに地域の境にありました。毎年、同じ場所に掛けるようです。新しい大蛇の掛けられている地面には古い大蛇が置かれいてました。


お札をアップしました。塞神と書かれていました。ネットで調べると出てきました。
神社のお札で塞神(さいのかみ;境の神)で「八衢比古神(やちまたひこのかみ)・八衢比女神(やちまたひめのかみ)・久那戸神(くなどのかみ)」の三柱の神が書かれています。
確かに八衢比古神、八衢比女神、久那戸神 らしき文字も読み取れました。


上で紹介した辻ぎり はの3ヶ所で見つけました。下高野は八千代市の中でも昔ながらの土地なので他の地域と違い風習も自然に残っている気がします。見かけてもそっとしておいてください。実際は6か所あるそうです。見つけることが出来たときや新たな情報があったときは記事の内容を更新させていただきます。


この地域には地域の境に辻ギリを掛ける風習だけでなく個人の家の門に藁の蛇を置く風習もありました。いくつか紹介いたします。門の右側の生垣の上に置かれているのが判りますか?
また門の右側の柱の根元に棒に白い紙が付けられたものが地面に沢山突き刺しています。これも、なにかの行事だと思います。クリックすると拡大します。
クリックすると拡大

その藁の蛇さんです。やはり病気や災いから家を守るために置くそうです。


フェンスの下に藁の蛇さんが置かれているのが判りますか。地域の境に置かれている蛇さんと大きさが違うだけでデザインは一緒でした。


掃除をしている奥さんに、この地域の辻ギリに関して教えてもらいました。門のところの藁の蛇さんを撮っていると気さくに話しかけられて教えてもらいました。


八千代市高津のツジギリは注連縄型(しめなわがた)です。→ポチッ
いろんな町のツジギリがまとめられていました。→ポチッ
千葉県全体でも蛇型のツジキリは結構ありました。→ポチッ

調べていて少し判って来ました。千葉はほんとに多いですね。赤いしるしが蛇型の辻切りの風習が残っているところです。

主体的に下高野の辻切りをされているkazuさんが家を新築されて、その家が建設会社の内覧会になったそうです。そのチラシを掲載させてもらいました。でも了解をもらっていないのですぐに消去することになるかもしれません。地図の場所と住所は消させてもらいました。
クリックすると拡大

さっそく2011年11月19日の朝のワンコの散歩の時に寄らせてもらいました。朝早かったので内覧会はまだやっていませんでした。広いお庭の中にゆったりと大きな平屋やはり夢の家ですね。羨ましいです。
周りの田園の自然が広がっているのもすばらしいです。
posted by SORI at 13:36| Comment(45) | TrackBack(7) | 風習・歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

井野の辻切り 2009年


私の住んでいる家の近くでは昔からの風習である「辻切り」を3つの地区で見ることが出来ます。一つが下高野の辻切りで、もう一つが上高野の辻切りです。ここで紹介するのは井野の辻切りです。下高野では6つで上高野は5つの大蛇が取り付けられるそうです。井野では8つの大蛇が取り付けられます。
佐倉市の井野地区には毎年1月25日に病気や災いを防ぐ願いをこめて村の結界に魔よけの大蛇をぶらさげる風習があります。2009年の1月25日は、日曜日だったので、大蛇をぶらさげるところとさらに大蛇を作るところに出会えました。その記事を再掲載させていただきました。
一年前の大蛇を外した後に新しい大蛇を大きな木に巻きつけました。昨年も井野の辻切りを掲載しましたが一ヶ月後の写真でしたが、おかげさまで、このときは当日の写真を撮ることが出来ました。

ぶらさげ終わった後に、五穀米を蒔いて手を合わせてお祈りをしていました。私は写真を撮っていましたが、五穀米が沢山あったので私も参加させてもらいました。


これが蒔いていた五穀米です。「撒く」ではなく「蒔く」であることは後で判ります。


これがネットから拝借した井野地区の衛星写真です。井野では大蛇を辻に置く辻切りの場所は1番から8番の8箇所あります。冒頭の場所は衛星写真の5番です。5番以外もすべて廻ったので紹介いたします。


ここは、2~8番から遠く離れた1番の辻切りの場所です。行ったときに丁度取り付けているところでした。ここは住宅街の真中で他の場所とはすこし雰囲気がちがいます。
ここ1番の辻切りが最も早く大蛇が取り付けられました。ここの大蛇だけが目が赤いのが面白いです。

                            
7番の辻切りの場所に行くと近くの民家で藁の大蛇を作っているところに出会えました。寒い時期なので屋内で作っているもの想像していたために、大蛇を作るところは見れないと思っていたのでうれしかったです。せっかくの機会なので大蛇が出来上がるまでを紹介いたします。

                            
庭にビニールシートとゴザをひいて男性と女性が一緒に作っていました。まだ蛇の形はないため作り始めたばかりのようでした。確かに、この日は暖かかったので庭で作業するのに丁度よい天気でした。時間は10時18分でした。まだまだ時間がかかりそうなので一旦離れて別の場所に行きました。


11時10分に戻ってくると、まだ頭はついていませんが蛇の形が出来つつありました。この段階になると男性が作業されていました。


いよいよ蛇の頭を付けます。足元のワラジのように見えるのが頭の上あごと下あごです。


二人ががりで頭を取り付けています。

                            
目を作っているところです。キンカンを紙に包んで作ります。蛇にはすでにお札や木の枝の飾り付けが行われています。最後の段階です。

                            
黒目を書き入れているところです。この日は佐倉市広報番組のチャンネルさくらの方が取材に来られていました。ケーブルテレビのCATVの5チャンネルで放送されるそうです。


唐辛子の舌を付けて完成です。


完成した大蛇にお神酒をあげます。一番の長老がお酒を飲ませてあげているところです。


村の辻に置く大蛇だけでなく個人宅の入口に取り付ける蛇も作られていました。すべて並べて写真を撮らせてもらいました。手前に紙で包まれているのは五穀米です。

                            
この家の人にインタビューしている風景にも出会えました。おそらく明日には放送されると思いました。カメラマン、アナウンサー、デレクターの3人とも女性の人でした。


完成した大蛇をいよいよ辻に、たっている木に取り付けます。みんなで運んできます。


去年の1月25日に取り付けた大蛇を外します。


新しい大蛇を取り付けました。


ここでは古い大蛇を燃やします。他の場所では下にそのまま置いているところもありました。一年間ご苦労さまでした。


道路を横断するように鍬で溝を掘り始めました。


その溝に全員が1人づつ五穀米を蒔きます。これですべて終了しました。今年は日曜日でラッキーでした。来年は月曜日だし再来年は火曜日です。2014年が土曜日なので5年先になります。


五穀米だけでなく大豆やピーナッツも入っていました。穀物全般を入れているんですね。


これは2番の大蛇です。1番と5番と7番以外は行ったときにはすでに新しい大蛇が巻きつけられていました。


うれしいことに4番が復活しました。去年はお札だけでした。今年は新しい藁のとぐろが置かれていました。2005年以来です。写真をじっくり見ると、ここにも五穀米が蒔かれていることが判ります。


高層マンションが見える場所にあるのは8番の辻ぎりです。


こちらは3番の辻切りです。


こちらは6番です。これですべて紹介させていただきました。


個人の家の入口です。こちらに設置されているのは蛇し注連縄の組み合わせのような辻切りでした。


お札だけの家もありました。向かって右側が多かったです。
posted by SORI at 13:35| Comment(54) | TrackBack(5) | 風習・歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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